援農する

援農する~農家ではない人が農作業の手助けをする~

ローカルライフに所属する、プロのライターさんとのご縁で
nakanonsは時々、信州伊那谷の会員制、有機農家(LURAの会と言います)さんへ取材にお邪魔しています。
今日はちょっとだけその農家さんのお話です。

田植えは5月中旬。除草剤は使用しないので、代掻きは複数回。

日本の自給率は、すでに4割弱というデータもあるほど。
種も農薬も含めて、海外依存率は年々高くなっているよう。

最近、耳にする機会も多い「免疫力」という言葉。
それは、体を作っているもの=「食事」で作られる。
この農家さんを初めて訪ねた時、こんなお話を伺いました。

ある農作業日の食卓。野菜の甘味や旨味がぜんぜん違う。
調味料も採れたもので作る自家製。

「値段の付かないモノってなに?」
LURAの会代表の宇野さんは、そのひとことから語り始めました。

米も大豆も野菜も、田畑で作ったモノは、市場に出れば“競争”になる
より良く見えるモノ・より効率的に作れるモノ。

その為に人間が手を加えたもの(化学肥料や農薬)で
いつしか“安全で体を作るための食べ物”は
“より売れるモノ”(虫がつかないように消毒し、キレイに大きく育つよう化学肥料を撒く)という視点の育て方に変わってしまう。

農地を探して移住した宇野さん夫妻の家。
地元の方々から持ち寄られた材料で建てられた

「かかりつけ農家」という、
自分の体を作るための米・大豆・野菜などの自分の農家を皆が持てば、
天候にも左右されることなく農家は成り立ち、
競争しない食べ物の育て方は、自ずと、口にするのに安全な食べ物という、本来の形に戻っていく。「免疫力」がつく食事。

元気な人は病気になりにくいのと同じで、
本当に元気な野菜は病気にも強いし虫もつきにくいと言います。
写真のとおり、畑に広がる雑草を取り除かないことにも意味がある。

4月末には小麦が育ち始めていた。
ネットは鹿よけ。ここ数年、鹿の被害が大きい。

冒頭の「値段の付かないモノ」とは「自分で作ったもの」。
農地を持たない私たちが、毎日口にする食べ物を、自分達で作る事のできる社会。それって、生きていくうえでとても大切で、とても“強い”持ち物なのではないかな。

作業の前にアーシングする(これある日のnakanons)
地球の大地と繋がる、
風の音、川の流れを感じることができる。
皆、子どもも連れて来る。ここを訪れる子供たちのきらきらした目は印象的。

今、このような世相の中で、会員さんも畑に来られない実情があります。

高齢化が進む農業。
今守らなければ、いけないと強く感じました。
「援農」も、今、私たちが率先してやるべきことなのかもしれません。

※LURAの会は、現在50件ほど会員がいます
(伊那谷、諏訪・岡谷・東京・法人)
出来るとき、できる人が集って、自分たちの食べ物を作っています。

nakanons今年は、少しのお米と大豆をここで育てていきます。

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