我が家流で翻訳!箕輪町周辺の方言いろいろ

私たちの暮らしている長野県上伊那地方にも、昔から使われている方言がたくさんあります。

県外出身の方はもちろん、上伊那郡内出身の方でも使っている言葉が異なることがあり、方言って面白いなと思う今日この頃。

そこで、地元出身の私が、箕輪町周辺でよく聞く方言を“我が家流”で翻訳してみました!

あくまでも個人的な解釈ですが、良かったら読んでみてくださいね!

畑に遊びにきていたトンボ
~だら、~ずら、~ら(語尾) → ~でしょ
~だに(語尾) → ~だよ

今となってはそんな必要はなかったのですが、小学生の頃に方言と知ったとたんに恥ずかしくなって、使うのをやめようとした思い出が。

その甲斐あって(?)、「~だに」はあまり使わなくなりましたが、「~だら、~ら」は身体に染みついてやめられず、今でもよく使う言い回し方です。

周囲でも、使っている人が多くいる印象です。

~やらし(語尾) → ~しなさい、~したら?

「早く宿題やらし(やりなよ)」とか、「あのお店に行ってくらし(行っておいでよ)」のような感じで使われています。

駒ケ根の友人たちは使わないので、辰野~伊那くらいの狭い範囲で使われているのかな?

いただきました → ごちそうさま

中学生の頃に方言だと知りましたが、「いただきます」で食べ始めて「いただきました」で終わるのが自然すぎて、県外では通じないと聞いて納得がいかず、同級生たちと不満を言っていたのを覚えています(笑)

給食の時間にも、みんなで「いただきました!」と言っていました。

うっつかる → (後ろ方向へ背中から)寄りかかる

横に寄りかかる場合には使いません。

ごしたい → 強いて標準語で言うなら、疲れた、しんどい。

標準語に置き換えがたい、独特な疲労感な気がします。

ずく → 強いて標準語で言うなら、やる気?根気?

せかせかとよく働く人に「あの人はずくがある」とか、めんどくさがってやらない人に「お前はずくがない」「ずくなし」などと使います。

“ごしたい”と同様に、標準語にはないニュアンスだと思います。

そろそろ収穫を迎える稲穂

他にも、

だだくさもない → とんでもなく多い(多すぎる)
びしょったい → みっともない
くねっぽい → 子どもなのに大人びている

私の周囲では女の子に対してしか、くねっぽいという表現は使いません。

りんごがボケる → りんごの鮮度が落ちて柔らかくなったような、ボソボソしてきた感じ?

県外の人に聞かれても、言葉では説明しにくくて困ります(笑)

鮮度の違いを表す言葉があるのは、それだけりんごが身近な果物だからでしょうか。

なから → だいたい
はぁるかぶり → 久しぶり
洗濯ものをよせる → 洗濯ものを取り込む
ごはんがこわい → ごはんがかたい

考え始めると次から次へと浮かんできますが、こうして改めてまとめてみると、祖父母を思い出す言葉が多いなぁと感じます。

親の世代でもあまり使われなくなってきている方言が、増えてきているのかもしれません。

近所の道端に咲いていたコスモス

私自身、思春期のころは、方言を使うのが恥ずかしいと思っていたところがありました。

でも今は、親や祖父母世代と話をするときには、方言を使った方が仲良くなりやすい気がして、敢えて使うようにしています。

地元出身でない友人が「いいら、いいら(OKでしょ)!」と、この辺りの方言を使っているのを聞くと、ちょっと嬉しくなるんですよね。

それだけ生まれ育ったこの地域に、愛着を感じてきているということでしょうか。

だんだんと時代と共に言葉も変わっていきますが、使いやすい方言は残っていってくれると良いなと思います。