農産物と自然との共存のカタチ
「欲しかった仕組みが生まれるかもしれない。」
「欲しかった仕組みが生まれるかもしれない。
自然災害にあった農産物の販売に加え、傷のため未熟のまま捨てられる可能性がある農産物の利活用を考えるLABO活動。
雹害(ひょうがい)りんごも人が集う旗になる。そう感じています。 」
これは、先日、農地に降ったヒョウで被害が出た、ある農家さんの言葉です
発生
8月下旬、まだ残暑。昊天に湧き上がる雲。空はまだ高い。
ここローカルライフ本社のある箕輪町では、農産物直売所オープンまでの週末
建設予定地で「farmers Market MINOWA」朝市が開催されていました。
当日夕方予想もしなかった、この地に、局地的に大粒の雹(ひょう)が降り
農産物に被害が出ました
1年かけて作る農産物が 被害を受けるということは、年に一度の販売によって生計を立てる農家の年収が失われることを意味します。
味は変わらないにもかかわらず、B品として安価で出荷する、 園地に穴を掘って埋める、加工用などは1コンテナ150円程度(T_T)
こんな悲しい現実があるのです 。
「フードレスキューMINOWA」
行政とともに直ちに立ち上がった「フードレスキューMINOWA」。
雹害にあった傷リンゴを農地で販売するお手伝いに行ってきました。
売ったことのない「雹害リンゴ」。売っていいのか、買ってもらえるのかという不安。
初日は「雹害ぶどう(デラウェア)」の販売。
聞きつけた町民の皆さんが、続々と訪れてくれて、15分で完売しました。
その2週間後9/5は、周辺の農家も被害農産物「りんご」を持ち寄って販売。
オープン前から行列となりました。
被害農産物の利活用LABO
課題はまだあります。
傷が付いて未熟なリンゴは、販売はできず、そのまま木で熟しても、傷が原因で腐り成熟できるかわかりません。「土に埋める」しかない。その果実の救出。
雹被害は今回限りではなく、また発生する。
そして昨年のような豪雨。
農産物の生産は、こうした自然と共存するカタチを創っていかなくてはいけない。
「フードレスキューMINOWA」では同時に、未熟な青果の使い途の声掛けを開始しました。
町のシェフが声をあげて、違う形での取り組みを試作してくれています。 農産物の利活用を考えるLABO始動。
私、n-akanonsも、微力ながら加工チャレンジしてみました。
地域イノベーション
一番傷ついているのは、大切に育てている農家さん。涙を飲んで房を落としたブドウの写真も掲載されていた。
しかし、冒頭の言葉のように、まだ諦めていない。
「 雹害(ひょうがい)りんごも人が集う旗になる 」という言葉に感涙した。
地域イノベーションを巻き起こす機会にしなければ!
雹に打たれても、味は変わらない。でもキズのついた農産物は販売はできない。なぜかと言えば、売れないから。
一番変わらなければいけないのは、キズがあっても同じ食材として購入して大切に食すという、私たち「消費者の意識」だと、傷リンゴを食べながら考えさせられました。
次回開催日時
今季、農産物の収穫時期に合わせて、フードレスキューMINOAの販売会は続きます。皆さんもぜひ、食してみませんか?
日時 9 月 19日(土) 9:00~10:00
(完売終了)
場所 箕輪町文化センター前広場(雨天時も施設内で販売します!)
詳細は以下を確認してくださいね
https://minowa.jimdosite.com/?fbclid=IwAR3udcHNwY-jy22FXTfQgMbDuCNtBRoMKFUcCFfk3H4R-iugqbuXvnWIdNk