金魚 GoldFish

こんにちは。ワーカーのLouです。もう二月も終わろうとしています。
時がたつのが速すぎる。
まごまごしているとお盆になりそうな勢いです。
皆さんはどんな二月末でしょうか?

今回は魚の話です。食べるほうではなく観賞する魚です。
思い浮かぶのが熱帯魚、金魚、鯉などでしょう。
熱帯魚は色がきれい、金魚はすぐ昇天する、鯉は池で泳いでいる。
というのが一般的でしょうか?

熱帯魚は熱帯にいる魚です。
日本で飼うには夏以外はヒーターで水温を維持する必要があります。
以前シンガポールの動物園で狸かなにか温帯の動物が展示されていて、建屋の中がクーラーで冷やされていました。
どちらも逆ですね。
ワシントン条約に引っかかる魚もいます。手続きが必要です。
また大型になる種類もあります。
水から飛び出して木にとまっている動物を食べるためにジャンプする魚もいます。

鯉は真鯉の綺麗バージョンです。
高いし飼育設備も高価です。ドイツ鯉のように外国の鯉も綺麗です。
日本の鯉と雰囲気が違います。
今は金魚のようにヒレがひらひら長い鯉もあります。

そして今回の主役金魚です。

私は40年金魚を飼っています。
小さいころ公民館の行事で貰ってきたのが切っ掛けでした。
当時の水槽は気密性が低く水漏れがありハプニングも多々ありました。
あれから40年、飼料、ろ過機、水槽、金魚の品種改良など大きく進展しました。
しかし現在は金魚業界は苦境に立たされています。
メダカに押されています。産業規模が縮小しました。
メダカはセットアップが簡単で手軽です。
その点金魚は手がかかります。
ミドリガメ(祭りで売っていいる亀)鯉、金魚は特に水を汚します。
金魚は鰓(えら)からアンモニアを排出するので危なくて仕方がありません。
川なら流れていきますが飼育水の量などたかが知れています。
人間は自分で尿素に変えて排出する点は楽ですね。

金魚は野生では生きていけません。
泳ぐ力が低く、色が目立つので捕食してくれと大声で言っているような存在です。
寿命は長い個体で20年です。
生きている間ずっと成長します。
インスタや雑誌に綺麗な金魚が掲載されます。
自分の金魚が見劣りするものです。
しかし大きくなってくると貫禄がついてきて思わず眺めてしまうようになります。
こんな金魚に育てようと無理をすると飼育が破綻します。
フキノトウにはフキノトウにあった味付け、サンマにはサンマの味付け、豚肉には豚肉にあった味付けがあります。
その個体の持ち味にあった味付けをすることが味噌です。
飼育者の欲で決めると残念な付き合いになります。

人から「金魚飼うの上手だね。」と言われます。
しかし私が思うに「金魚を飼おう」とするから上手くいかないと思います。
要は水を造り、水質を維持すれば金魚は生きてくれます。
おでんや鍋物はスープの味が決め手です。
「大根を煮よう」「つみれを煮よう」としてもどうにもなりません。
スープや出汁を造ってしまえば具材は煮えますね。
水を観ていれば「今」何が必要か分かります。
「水換え」をするのであって「水変え」をするのではありません。
山紫水明と言われますが日本は水に恵まれています。
水道水も塩素を抜けばすぐ魚を飼うことができます。
ほぼ全国の水が飼育に使えます。

水槽の中から「人間だからって自惚れるな」と言ってくれます。
飼育が上手くいかないのはろ過器や金魚の問題ではなく飼育者に問題があります。
他責せずに自分を育てましょう。
自分が成長すれば金魚は元気に育ちます。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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