小布施の栗で手作り栗きんとん
ローカルライフライターのはるなつです。
栗きんとんというと、おせち料理に入っている栗がごろっとした栗きんとんを思い浮かべる方が多いようです。
わが家で手作りするのは、巾着型の和菓子『栗きんとん』。
今でこそ認知度も上がってきましたが、岐阜の郷土菓子なんですね!
元岐阜県民なので、全国的なものと勘違いしていました……
栗が甘くなくって、どうにも美味しく食べられない……といった場合も、栗きんとんにすれば美味しく食べられるかも⁉
甘くない栗の救済レシピとしても必見です。
今年は小布施で栗を購入
毎年、栗が出回る季節になると産直で栗を購入し栗きんとんを作っていました。
今年は、長野の栗のブランド産地『小布施』まで栗を買いに行きました。
小布施で栗のスイーツも楽しみましたが、本物の小布施の栗で自家製栗きんとんも楽しんでしまいます。
産直の売り場には栗がたくさん並んでいましたが、意外と高価。 笑
小市民の私は、訳ありの割れ栗を購入してしまいました。
品種によって、価格が倍近く違ったのも興味深かったです。
栗きんとんづくり
栗きんとんの材料は砂糖と栗のみ、と非常にシンプルですが栗から実を取り出す作業やすりつぶしなど少し手間がかかります。
- 栗を良く洗い、一晩水につける
- 栗をたっぷりの水で40~50分ゆでる(蒸してもOK)
- 粗熱がとれたら、栗を半分に切って中身をスプーンで取り出す
- 栗の実に砂糖を混ぜ、すり鉢で滑らかにつぶす
- ラップで包み形を整える
各工程を解説していきます。
栗を洗って、茹でる
きれいに見える栗も、表面には意外と汚れがついているので、キレイに洗います。
水に漬け、浮かんできた栗は虫が食っているものなので外してください。
茹でる際は、1L のお湯に大さじ1杯の塩をいれると、甘味を引き出すことができます。
大きさによって時間が多少変わるので、出来上がりは1つ割って食べて判断してください。
蒸すとほっこり、茹でるとしっとりとする違いがありますが、栗きんとんにするとどちらもわからなくなってしまうので、やりやすい方で大丈夫です。
栗から実を取り出す
栗がゆだったら、ゆで汁のまま粗熱が取れるのを待ちます。
時間が無ければ、ゆで汁から上げて作業ができる温度まで冷まします。
栗は縦半分に切って、中身をスプーンで取り出します。
栗を切っておけば、包丁を使わないので子どもにもお手伝いをお願いできます。
切って、中身が傷んでいる場合もあるので注意して取り出してください。
渋皮などが入ると、風味食感が悪くなるので注意して取り出しましょう。
すり鉢ですりつぶす
栗の固さ(茹で加減)にもよりますが、マッシャーなどではなかなか滑らかにならない場合があります。
すり鉢だと手間はかかりますが、しっかりとすりつぶせ滑らかになるためおすすめです。
とはいえマッシャーやフードプロセッサーでもOKです。
砂糖を加えますが、栗の温度が冷たいと砂糖が溶けない場合があるため、砂糖を入れる前に電子レンジで温めてください。
砂糖を入れる量は栗の甘さにもよりますしお好みですが、10%はかなり控えめ、30%はしっかり甘いというイメージでしょうか?
レシピによっては30~50%というものもあるため一概には言えないので味見をしながら決めるのが一番です。
味見して、少し甘いかな?くらいの加減にすると、お茶と合わせて美味しくいただけると思います。
形を整える
和菓子屋さんで栗きんとんの形を作る際は、布巾で茶巾絞りをするのですが、自宅でする際はラップを使うと手軽です。
1つ25~30g程度で形を作っていきます。
形を作るコツは、生地にラップが巻き込んでしまわないよう塊にしてから、茶巾絞りをすること。
絞ったあとは、親指と人差し指でつまむようにして、少し扁平な形(栗の形をイメージ)にします。
ラップの場合、たくさんつくって冷凍したい場合もそのまま冷凍庫へ入れられるためおすすめです。
お茶と一緒に
今回作った栗きんとんは砂糖15%程度でした。
味見の時はこれでいいかな?と思いましたが、もう少し甘い方がお茶には合う気がします。
来年の参考にしようと思いつつ、毎年「去年はどれだけ入れたっけ?」となってしまいます。
わが家の栗きんとん作りは「美味しくない栗を消費するために」から始まりました。
難しいお菓子ではないので、気軽に栗きんとんづくりに挑戦してみてくださいね。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。