たけのこを茹でてみませんか

 こんにちは。ローカルライフ・ライターのカナフィルです。
 春の陽気が続いていますね。洗濯物も良く乾き、気温がぐっと上がると気持ちもどこか上向きます。

 アスパラガスや新玉ねぎなどを筆頭に旬の野菜に恵まれた春ですが、四月中旬によく出回るのが「たけのこ」です。このたけのこを茹でるのが我が家では風物詩。既成の水煮も美味しいですが、自宅で茹であげたたけのこは特別に香り高く、煮てよし焼いてよしの逸品に仕上がります。また、地元産のものが出回りやすく、地産地消にも繋がるのが嬉しいところです。

 時間はかかりますが、手順自体は非常にシンプルで簡単。米ぬかと唐辛子を使い、あく抜きを兼ねて茹でていきます。茶色くずんぐりとしたたけのこが白く美しい姿になる過程も神秘的。是非一度試してみていただければと思います。

【たけのこのあく抜き・茹で方】

<材料>

  • たけのこ 好きなだけ
    小さなたけのこを複数本使う方が扱いやすいと思います。今回は指の先から手首くらいのサイズのたけのこを3本使用しました。
  • あく抜き用の米ぬか・唐辛子 1袋
    大抵の場合、2つを合わせて袋に入れた「あく抜き」がたけのこの売り場の傍で販売されています。無ければ米ぬか1カップ・唐辛子1本を輪切りにしたものを用意してください。

<手順>

①たけのこの頭を斜めに切り落とし、垂直に浅く5cmほど切れ目を入れる。

黄色い先が見えるまで切り落とします。
後でこの切り目から皮を剝いていきます。

②たけのこを鍋に入れ、ひたひたになるように水を注ぎ入れる。米ぬかと唐辛子を鍋に入れる。

③鍋を火にかける。煮立ったら落とし蓋をし、1時間茹でる。途中で水が足りなくなりそうであれば適宜追加する。 1時間経ったら火を止め、そのまま4時間ほど放置する。

すぐに取り出さず、鍋の中で静かに冷ましてください。

④たけのこを取り出し、切れ目を入れた場所から皮を剝いていく。茹でた水は置いておく。

1枚ずつ剝いていくと、徐々に色が白くなっていきます。
最後まで剝くと、あの見慣れたたけのこの水煮の姿に。

⑥触ってみて固い場所から先を切り落とす。

先の部分は固いので、取り除きます。

⑦たけのこと茹でた水を保存容器に入れ、使う分だけ取り出す。

 できあがりです。 

 茹で水と一緒に保存することで傷みにくくなるだけでなく、抜けきらなかったアクを取り除いてくれます。5日ほど持ちますので、この間に炊き込みご飯や土佐煮にするのがおすすめです。

 大きく刻んだたけのこに、だし汁と醤油とみりん、油揚げを合わせた炊き込みご飯は格別の美味しさ。食卓に春の風を吹き込んでくれます。そのまま焼いて醤油をかけていただくのもおすすめです。春を感じる手仕事として、是非お試しいただければ幸いです。

 今回も最後までお読みいただきありがとうございました。