
松川ワーカーのmihoです。私が去年頃から趣味で教わっているつる編みをご紹介します。
つる編みの材料
材料になるつるは主にアオツヅラフジ、そしてアケビです。
一般的にあまり注目を集めることのないつるですが、実はあちこちに自生しています。今回は松川町生田の個人のお宅の森のなかで採らせてもらいました。

アオツヅラフジはその頑丈なつるが名前の通り「つづら」の材料にもなってきた植物です。ぶどうのような小さな実がついているので見つけやすいです。

アケビは実が食べられるのはもちろん、つるも丈夫で赤茶色が美しいので、つる編みの材料として上等です。ただ、地上で絡みついているものは硬くて加工に向かないので、地中を這っているものを探し出して掘り起こす必要があります。地中のつるを探すのには経験値が必要です。

つる採りの日
普段足を踏み入れないような森の中に入り込んで行き、急坂の中で良さそうなつるを見つけては、ほどきながら収穫していく時間は宝探しのようで心躍る体験でした。

収穫したつるは一度持ち帰って水洗いし、日陰に干しておきます。

そして、いよいよつる編みの日
平皿作りの手順はシンプルです。(下準備として、2日ほど前からつるを水に浸して柔らかくしておきます。)
①アオツヅラフジの太いものを使って放射状の芯(奇数)を作ります。
②芯を細いつるで固定します。

③つるで互い違いにぐるぐると編んでいきます。

④縁を編み込んで完成。

上、下、上、下と編み込んでいく作業は他のことを考えているとすぐにわからなくなってしまうので、ひたすら無心で手元に集中していきます。

それはまるで瞑想のような時間で、作業がひと段落着く頃にはすっかり頭がすっきりしていました。
つる編みと一口に言っても、材料のつるを採るところから、下準備の時間、編む時間、そして教えてくれる先輩や仲間と共にするお昼ご飯やおしゃべりの時間、そのすべての時間がどれもこれも楽しくて、ずっと続けていきたい趣味なのです。

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