毎日聞くあの「音」はなに?

こんにちは!ワーカーのcacaoです。
先日、実家の庭に福寿草が咲いていました。福寿草は私の住む辰野町の花なんです(昭和60年4月10日制定)。厳しい寒さに耐え、雪解けのころにかわいらしい黄色の花を咲かせる福寿草は、どんな花よりも早く、明るい春の訪れを知らせてくれます。

ところで、みなさんは毎日正午や夕方に防災無線を通して町全体に流れるチャイムやメロディを聞いたことはありませんか?あの「音」は 防災行政無線チャイムと言って、単なる時報だけでなく防災無線がいざというときにちゃんと使えるように毎日試験放送をしているのだそうです。その音が聞こえると、そろそろお昼だな~、とか、お家に帰らなくちゃ!など、生活の一部になっている人も多いのではないでしょうか。

箕輪町では12時と17時に鳴ります。12時は「愛の鐘」、17時には「 箕輪町の歌 」です。 このように、その町独自のメロディを使っている地域も多そうです。
辰野町では6時、11時半、18時の3回鳴ります。 私が辰野町に来てまだ慣れない頃は、朝の6時からけたたましくなる鳴り響くチャイムにびっくりして飛び起きたものです。今は…気づかず寝ていますが(笑)6時にはスコットランドの民謡「釣鐘草」、11時半は「愛の鐘」、18時は「ふるさと」ですが、辰野町の一大イベントである「ほたる祭り」がある6月だけは、18時のメロディがおまつりにちなんだ歌「はひふへほたる」になり、おまつりを盛り上げてくれます。

エヴァにウルトラマンにドラえもん?

防災行政無線チャイムは全国的にあり、「夕焼け小焼け」や「ふるさと」だけでなく、ユニークな楽曲を使用しているところもあるようです。少し調べてみたので、ご紹介します。
有名人ゆかりの地ではその有名人にまつわる楽曲を採用している市町村も多くあります。
北海道知内町では、北島三郎さんの出身地ということで、18時に「与作」が流れるそうです。
青森県中津軽郡西目屋村では、吉幾三さんの出身地ということで、15時に「吉幾三の掛け声入りラジオ体操」、17時に「白神が故郷」が流れます。ラジオ体操が15時なのはちょっと不思議な感じがしますね。
宮城県南三陸町では、 作曲家の佐藤英敏さんの出身地 ということで、6時と21時に新世紀エヴァンゲリオンの「残酷な天使のテーゼ」。
福島県須賀川市では、円谷プロダクションの円谷英二さんの出身地ということで「ウルトラセブンの歌」。
千葉県館山市では、X JAPANのリーダーYOSHIKIさんの出身地ということで「Forever Love」が流れるそうです。さらに館山市内ではこの「Forever Love」が駅の自由通路や、発車メロディーにも採用されているそうです。
静岡県浜松市春野町では、宝塚の演出家白井 鐵造 さんの出身地ということで、7時、正午、21時に、宝塚歌劇団の名曲「すみれの花咲く頃」が流れるそうです。この春野町には白井鐵造記念館があり、宝塚ファンにとっては“聖地”となっているとか。この楽曲「すみれの花咲く頃」は、ほかに福島県大越町でも、宝塚の本家である兵庫県宝塚市でも流れているそうです。
福岡県田川郡糸田町では、井上陽水さんの出身地ということで、夕方5時に井上陽水さんの楽曲が流れています。その曲は3か月ごとに変えていて、6~8月は「夢の中へ」、9~11月は「帰れない二人」、12~2月は「いっそセレナーデ」、3~5月は「新しいラプソディー」を採用しているそうです。

また、たとえゆかりがなくても有名な楽曲を採用している市町村もあります。
岐阜県山県市美山地域では、松田聖子の「スウィート。メモリーズ」。
石川県能美郡川北町では、ザ・ビートルズの「イエスタデイ」。
さらに同県羽咋郡志賀町では「サザエさん」「ドラえもんの歌」といった国民的アニメを採用しているそうです。

防災行政無線チャイムは私たちの生活を守る「防災情報」を有事の際に正しく伝えるための大切なものですが、その時間やメロディはさまざまで面白いですね!

みなさんの街の防災行政無線チャイムはなんですか?

最後までお読みいただきありがとうございました!