季節を楽しむ日本の手仕事~梅~

日本には四季に合わせて行われる様々な手仕事が存在しています。

梅雨の名の通り、今は「梅仕事」がピーク。梅干しを筆頭に、梅シロップや梅酒等、梅を様々な形で仕込むのは、来るべく夏の暑さを梅の三位で乗り切る為でもあるとか。スーパーの店頭に並ぶ梅の袋詰めと漬物用の瓶を見ると、「ああ、今年も仕込まないと」と不思議と思ってしまいます。

今年もたくさんの梅をいただいたので、我が家の梅仕事も本番。
例年は仕込んでから仕上がりまでの時間が短い梅のシロップを作るのですが、去年たくさん作ったため在庫がぎっしり。どうしたものか…と思っていると、漬けてから3日で食べられる梅の昆布漬けのレシピを教えていただきました。冷蔵庫に入れず、日の当たらない室内で保管することで浸かりが早いのだとか。材料も家にある身近な食材ばかりでしたので、早速試してみることにしました。

【材料】

  • 梅 300g
  • 塩昆布 30g
  • 麺つゆ
  • 保存用瓶

【レシピ】

①梅をよく洗い、先の尖ったもので軸を取る。竹串やつまようじが良いが、フォークでも取ることができる。
②ざるに空け、天日に1日ほど晒す。
③保存用の瓶の中をアルコールで拭き、塩昆布、梅、塩昆布…の順に重ねて入れていく。
④梅が浸かるまで麵つゆを注ぎ、最後に大さじ1の酢を加える。
⑤日の当たらない室内で3日置く。
⑥出来上がり。

紫蘇を使わない分、酸味がまろやかでコクがあり、ご飯のお供にぴったりな仕上がりに。昆布の旨味も加わり、口に一つ放り込めば夏バテ知らずの体になりそうです。

また、梅の風味が移った麺つゆは他の料理に使っても。そのまま冷ややっこにかけたり、炒め物に使えばそれだけで味が決まります。
一粒で二度美味しい簡単梅仕事、是非お試しください。