野沢菜のいろいろレシピ

寒い長野県だからこそおいしい!長野県の特産物である野沢菜について取り上げたいと思います。
昔から食卓に出てきた野沢菜漬けを食べるばかりで、それまでの過程について知らないなぁ…という思いから、実際に収穫の様子やおいしい漬け方レシピを学んでみました。

野沢菜ってどんな植物?

野沢菜は別名、信州菜と呼ばれ、アブラナ科アブラナ属の植物だそうです。同じ属性の野菜でしいて言えば、全体的にチンゲン菜に一番近いように感じました。
実家の畑では9月の初旬に種をまき、12月の初めに収穫しました。

収穫の様子

まず、一株ごとに手で掴み、根本を包丁で切り落とします。そして反対にひっくり返して先端の葉っぱを包丁でバサバサとそぎ落とします。これは、茎を中心に食べるからだそうです。

実際に漬けてみたレシピについて

今回ご紹介するレシピは全部で5種類です。この5種類の味を食べ比べてみました。

<①からし漬け>
材料
・野沢菜  7kg
・薄口醤油 1.8ℓ
・酢    900mℓ
・ざらめ  1㎏
・和辛子  100g

<②味噌漬け>
材料
・野沢菜    8㎏
・すわいち味噌 2kg
・砂糖     200g
・酢      1合(180cc)
・醤油     1合 (180cc)
・酒      1合 (180cc)

<③醤油漬け>
材料
・野沢菜   12kg
・醤油    1.8ℓ
・酢     1ℓ
・砂糖    500g

<④ラッキョウ漬け>
材料
・野沢菜    2kg
・めんつゆ   300cc
・ラッキョウ酢 360cc
・鷹の爪(お好みで)

<⑤ムーヒ漬け>
材料
・野沢菜  8kg
・ムーヒ  1ℓ
・醤油   1ℓ
・ざらめ  500g

左から①からし漬け②味噌漬け③醤油漬け④ラッキョウ漬け⑤ムーヒ漬けです

食べてみた感想は…

①からし漬けは、からしの辛さと砂糖の甘みがバランスよく、いくらでも食べられます。箸が止まりません。
②味噌漬けは、材料にすわいちみそとありますが、この味噌が味わい深く、野沢菜を噛めば噛むほど、味噌の深みのある味をとても感じました。
③醤油漬けは一般的で、馴染みのある味でした。飽きずに食べられるように感じました。
④ラッキョウ漬けは、ラッキョウ酢の調合した味が野沢菜にバランスよく馴染んでいて、そこに酢の酸味が少し入り、あっさりとした味わいです。
⑤ムーヒ漬けは、表面に唐辛子のピリ辛さが感じられ刺激が食欲を高めてくれました。

一つの味では飽きてしまいますが、種類があると箸休めになり、食を充実させてくれます。
これからも長野県の食文化を継承していけたらいいなぁと思います。