爽やかな空色!晩夏に咲き誇るヘブンリーブルー(青いアサガオ)が織りなす風景を訪ねて

こんにちは。ローカルライフワーカー linoaloha (リノアロハ) です。
二十四節気の処暑が過ぎて、朝晩は涼風が吹き始め、初秋らしい季節になってきましたね。
それでも日中は、まだまだ挽夏のごとく、灼熱の太陽光が地上に降り注ぎ、蒸し暑さが続くため清涼感を求めて青いアサガオがある花畑に立ち寄ってみました。

ここは、両アルプスに抱かれた信州・箕輪町の西部に位置する「上古田地区」。
空気が澄み晴れあがったよい天気の日には、遠くに佇む、美しい山々、中央アルプス木曽駒ケ岳や南アルプスの甲斐駒ヶ岳、そして蓼科山、車山高原などが一望できます。

本日は、美しい曲線を描く山の姿から別名「諏訪富士」とも呼ばれる、日本百名山のひとつ、八ヶ岳連峰火山列の最北端に位置する独立峰、標高2530m の蓼科山が、右奥に小さくうっすらと見えました。

自然豊かな大地、稲穂が黄色く実り始め、日増しに垂れ下がってきた、この広大な田園風景が、どこか懐かしさを思い起こすノスタルジックな雰囲気を漂わせます。
その中の一角、 遊休農地対策を兼ねた休耕田、田んぼ1枚分の中に、青いアサガオ・ヘブンリーブルーの花畑があります。

こちらは、地域づくり活性化も含め、誰もが見て楽しめる花畑にしようと、上古田地区の「これからの農業林業を考えるEグループ」(現在、会員数15名)の皆さんや長寿クラブ、区内の箕輪西小学校の児童と上古田保育園の園児の皆さんなど地元有志による、ボランティア活動にて毎年、季節ごとにチューリップ、水仙、青いアサガオの花々が栽培されています。

太陽をいっぱい浴びた花びら一枚一枚の層がシックに映り、光に透けて輝いて見えます。

田園風景を吹き抜ける心地よい風を感じながら、太陽をいっぱい浴びた色鮮やかな、秋の空とリンクするような露草色の淡く薄い青の風貌をあらわす姿に、心なしか視覚的に涼しげに見えて、一時の暑さを和らげてくれます。

青いアサガオとは、西洋朝顔の中でも代表的な品種のひとつである、ソライロアサガオのことです。
そして、ソライロアサガオの分類のなかで、花びらが澄みきった青色無地のアサガオのことを
別名:「Heavenly Blue [ヘブンリーブルー・天空の蒼]」と呼んでいます。

アサガオと言えば、夏の風物詩として、小学校の夏休み課題として鉢植えで育てた人も多いのではないでしょうか。

朝の涼しい時間帯にラッパ状に花が咲き、昼前には萎みましたが、種から芽が出て、茎がグングンと行灯仕立てづくりの輪がついた支柱に、左巻きに長いツルを絡ませて上へ上へと伸びていった姿を思い出しました。
開花した数を競い合ったり、花びらを色水実験や押し花に、そして種の収穫と、短い期間での出来事を観察日記につけた記憶があります。

おや、日本朝顔も混じっているようです。

それに対して、こちらの青い朝顔・ヘブンリーブルーは、秋の花です。
涼しくなるにつれて花の数が増えていきます。

例年の見頃は、8月下旬~年によっては10月上旬頃までが旬になります。
開閉時間は、だいたい午前10時から午後1時頃が色鮮やかです。

ヘブンリーブルーは、花径10cmほどの大きさの花が3~7輪ほど、びっしりと寄り添うように、1つの花茎に、たくさんの花を咲かせる多花性です。
最盛期ともなれば、花畑一面を覆い尽くすように美しく咲き乱れます。

葉っぱには毛がなく、葉の形も小学校時代に育てたアサガオとは異なり可愛いハートマーク型。

なお、原産地の西洋では宿根草で毎年、花を咲かせる植物ですが、寒さに弱く生育に適さない時期になると、地上部が枯れてしまうので、発芽から開花・結実までのサイクルが1年で終わる一年草として分類されます。

こちらでは、自由にのびのびと日当たりのよい地植えで育てていますが、アサガオのツルは、長く伸びるので、観賞用の鉢植えだけでなく、日差しを遮るグリーンカーテンや石垣としても使われます。

遠くからは、真っ青に見えたヘブンリブルーも、近づくと青色に赤紫色が混じった可愛い大ぶりの花々が群生しているのがわかります。

Heavenly Blue [ヘブンリーブルー・青いアサガオ]の面白いところは、蕾の時期は赤紫色ですが、時間の経過とともに天空の蒼と呼ばれる、きれいな澄み切った空色のブルーに染まり、数時間後に萎むとまた赤紫色になるところです。

約20アール(20a=2,000平米)の群生地をゆっくりと歩きながら花を観察してますと、ほのかに甘い、いい香りを漂わせたヘブンリブルーが、チョウやハチといった昆虫たちをおびき寄せている姿が目に留まります。

高速で羽を振るわし空中で停止飛行するホバリング動作をしながら、どの花にしようか見極めているのは、花粉や花の蜜を餌にするハナアブでしょうか。
開いた花から花へと大忙しの様子です。

そして、こちらのように珍しい青と白の縞模様の花びらも見ることもできます。
雨粒に含まれていた物質による化学反応で、花の色素を壊し白っぽく色が抜けてしまったと考えられます。

他にも、どのようなアサガオがあるのか探してみましょう♪
あなただけのお気に入りの一輪が見つかるといいですね。

≪青いアサガオ・ヘブンリーブルー≫
最寄りの「伊北IC」から車で約15分
JR飯田線: 伊那松島駅下車から車(タクシー)で約10分
中央自動車道上のバス停留所:「中央道箕輪」バス停から車(タクシー)で約5分

県道203号与地辰野線:信州みのわ花街道沿いの箕輪西小学校の東側にあります。
看板が設置されていますので案内に沿って進みます。

場所:上伊那郡箕輪町大字中箕輪7258 ▶︎map

なお、駐車場はございませんので、ご覧頂く際には交通の妨げにならないようにご配意いただきますようお願いします。

問い合わせ先:箕輪町観光協会
Tel:0265-79-3111 (内線157)
Fax:0265-79-0230
Email:kankou@town.minowa.lg.jp
ホームページ(市町村):https://www.minowa-town.jp/遊ぶ/

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